02 / MAKE / THE DISTANCE OF A DRAFT
完成品ではなく、
戻れる下書きをつくる。
AIの文章をそのまま採用しない。人がどこを直し、何を確かめたかを追えるようにする。小さな制作工程の設計です。
最初から完璧を頼まない。
メール、案内文、企画の骨子。AIに一度で完成させようとすると、便利な表現の中に根拠のない内容が混ざっても見つけにくくなります。最初は「見出しの候補」「論点の並べ替え」「読み手が迷いそうな箇所」のように、扱う仕事を限定します。
出力は素材です。採用した部分と、書き換えた部分を人が見分けられる状態を残すと、あとから説明しやすくなります。
確認点を制作フローに置く。
確認は最後にまとめるより、途中に置いたほうが抜けにくくなります。入力する前には、個人情報や機密情報が含まれていないかを見る。出力のあとには、数字、固有名詞、引用、条件を見る。公開や送信の前には、担当者が内容を承認する場所を決めます。
- 入力前:渡す情報の範囲と、使ってよい資料。
- 出力後:事実と推測、引用と生成文の違い。
- 公開前:人が読む場所と、最終判断の担当。
直した理由を一言残す。
「表現を柔らかくした」「数字を元資料で確認した」「この案は採用しなかった」。短いメモでも、出力をどう扱ったかが分かります。AIを使ったこと自体を成果にせず、判断の過程を見えるようにするための習慣です。
見直しの記録は、次に同じ作業をするときの手がかりにもなります。何を任せ、どこを人が直したかを振り返れば、使う範囲を広げるのか、あえて戻すのかを落ち着いて決められます。
ほかの観測ステーションでは、問いのつくり方と情報の境界線を扱います。
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